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雪国・津南の雪まつり

2015年3月14日 新潟県津南町

昨年の6月に行われた津南町とわが町の交流会の余韻に浸るべく、再び津南を訪ねた

 新潟県中魚沼郡津南町は、標高177メートルの信濃川河川敷から2,134メートルの苗場山山頂まで広がり、日本有数の豪雪地帯にある。今回訪れたのは3月14日だったが、積雪はまだ3メートル近くあり、除雪された道路の両側は見事な雪の壁だった。長野県栄村につながる秋山郷の新潟側はこの津南町からはじまる。見事な河岸段丘が作ったこの町には、縄文の遺跡も豊富にあり、昔からの自然や伝統が今に引き継がれている。

 津南町雪まつりは、厳しい冬を楽しむためにはじめられたもので、国内最大規模を誇るスノーボードストレートジャンプ大会と、雪まつりのフィナーレを飾るスカイランタンの2大イベントをはじめ、多彩な企画が展開されていた。スカイランタンは、タイや中国が発祥の、熱気球の一種である。当初、この地で「雪ほたる」として企画されたが、東日本大震災と、その翌日、当地で発生した強い地震により、復興を願って急ぎ実現したという。年々、知られて参加者が急増しているそうだ。

 パームワックスを燃焼とし、紙と竹で作られたランタンを膨らませて打ち上げる。体験してみると、打ち上げが意外に難しく、成功に大喜びした。ランタンがいっせいに上がったときには、自分がまるで星空の中にいるような錯覚を起こして興奮を覚えた。歓声が耳に残る。

 今回は1500個のランタンを打ち上げたとのことだが、参加者のほとんどが20代、30代の若者や家族連れで、また来年もぜひ参加したい、という声があちこちから聞こえてきたこともうれしかった。

 また、今回は津南の町も歩く機会があったため、前回、この津南で初めて知った「雪割り屋根」を、まさに雪の季節に、さらに観察して写真に記録した。この屋根、ますます増えているという。どこで、どのように生まれ、どのように広がってきたのか、そして、これからどのように広がるのか、とても興味深い。

                          -----  津南町観光協会サイトはこちらから

 
  
 
 
   
   
   
豪雪地帯の3月中旬 
 
 
 
 
 
   
 
    
   
 
     
    
  
   
   
   
雪まつりの舞台 ニュー・グリーンピア津南 
 
     
    
 
    
    
 
 
    
    
    
    
    
    
 
    
   
  
 
  
 
    
 
 
      
    
      
    
   
    
   
    
  
スカイランタン
 
 
着火・打ち上げのときを待つ
 
いよいよ着火 
 
 
浮力が出るのを待つ 
    
   
  あと少し 
   
 
手を放すとスーッと浮き上がる 成功!! 
        
 
  次々に離陸 
   
 
いっせいに上昇すると、自分が星空にいるような気持ちになる  
 
 
 
美しさに歓声が上がる    
    
 
若い女性に協力してもらって、 最後にやっと離陸に成功した私のランタン ずっと後を追ってみつめた
 
 
雪割り屋根 
 
 
鋭くとがった「雪割り板」が棟に雪を積もらせず、すべらせて落としてしまうため、
きつい雪下ろしが要らず、少子高齢化の現代のニーズにマッチしている 
  
 伝統的な木組みの切妻破風の建物にも、神社にも
   
2階に玄関のある雪国の典型的な構造と雪割りの組み合わせも多い 
     
 
この、雪割り屋根のルーツをまだ知らない。ぜひ知りたいのだが・・。
昨年来、友人からの情報などにより、飛騨地方、越中五箇山などにもあることが確認できた。信州にもあるらしい 
 
今回も津南町のみなさまに、そして同行のわが町の方々にもたいへんお世話なった。
いろいろなエピソードが生まれて、忘れられない、楽しい旅となった。
みなさま、 ありがとうございました
 
 

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