ルートマップをご覧いただくには
  
 ゆっくり・きょろきょろ 旧街道を歩くシリーズは、街道に残る美しい景観、心に残る光景をご紹介していますが、どの道をどう歩いたのかなどの詳しい報告は省略し、街道の具体的な道案内も他のサイトにお任せすることにして掲載しませんでした。 しかし最近、どこを歩いたかなどを、もう少し整理しておきたいと思うようになりました。 

 GPS受信機の威力に加えて、フリーソフト「カシミール3D」や「轍(わだち)」のおかげで、GPS受信機に保存した軌跡データを利用して、2万5千分の一のデジタルマップ上はもちろん、オンラインマップであるGooglemap 上にも、歩いたルートを比較的簡単に描くことができることを知りました。 その上、写真を自動的に、撮影した地点にぴったり貼り付けることも出来るのです。 これには驚きました。 このテクニックを利用すれば、街道から持ち帰ったデータを、あまり手間をかけずに整理できるのではないかと思ったのです。 Googleとその利用ソフトを作ってくださった方々に感謝したい気持です。


 自分自身の記録作成のために始めたことですが、このサイトを見てくださる方々にも興味を持っていただけるよう、 また、これから街道を歩こうと考えておられる方にも、参考になるようにできればと、心がけてゆきたいと思っています。 中山道の旅の途中から作業を始め、すでに歩き終わった部分については、手作業で後から追加しました。
 

 まだ慣れていない方のために、旧中山道歩きのページの場合を例にして、その見方を説明します。

  
  2007年11月掲載  2008年5月追記 同 7月改定
<ルートマップの表示例-1>   マップ右上にあるタブで「地図」を選択し、
                              マーカー(マーカーリストの地名)をクリックして写真を出した状態 (マップの拡大率は最大から7番目)
     
<ルートマップの表示例-2>   マップ右上にあるタブで「航空写真」を選択し、
                               マーカー(マーカーリストの地名)をクリックして写真を出した状態
 (マップの拡大率は最大から3番目)
1. ルートマップページに入る a.
ルートマップは中山道ウォークの各区間ごとに作られています
b. 中山道のトップページにある、map  マークをクリックするか、各区間ごとの本文ページ(その1、その2・・・・の街道風景ページ) 上からも入ることが出来ます
c. クリックすると、別ウィンドウにGooglemap が起動し、表示されます
d. 現われたウインドウの右端には、マーカーリストが出ています
2. マップ表示を見る
e. ウォークルートは赤いラインで示されます。 このラインが実際に歩いた軌跡です。寄り道や道を間違えたときにもそのまま表示されます。地図の位置を移動するには地図上にマウスを置いて、クリックしたまま、任意の方向にドラッグしてスクロールするか、左上にある上下左右の矢印をクリックして行います。 大きく動かしたいときには、右下にある「オーバービューマップ」の四角の枠をドラッグするとスムースに移動できます
f. デフォルトでGooglemap は地図+航空写真または地図で表示されますが、右上にあるタブを選択して、地図だけ、航空写真だけを表示できますし、中山道 「その14」 以降では、地形が追加されました標高線や陰影が出るので、山地では利用すると面白いと思います
3. マップの拡大と縮小 h. 画面の左にあるスライダーのボタンやボタンを押すことにより、地図や航空写真、地形を拡大(詳細化)したり、縮小(縮尺を大きくする)ことが出来ます。スライダーボタンの上から4番目あたりにセットするのが適当だと思います。 なお、大都市や有名観光地などでは、航空写真で屋根が判別できるほどの拡大(詳細化)が出来ますが、地域によっては航空写真の拡大の程度に制限があり、表示できないことがあります。その場合は画面にメッセージが出ますので、拡大率をダウンさせてください
4. ルート上のスナップ写真や説明を見る j. ルート上に立っているマーク ( -- マーカーと呼びます)、または右のマーカーリストにある地名などのタイトル文字をクリックすると、小さなウインドウが開いて、その場所で撮った写真と、簡単なコメントが出ます。日時、経度、緯度や標高などのデータも表示されます。 写真が隠れてしまう時には、上記、2 e. の方法で、地図の位置を移動させると、全部を表示できます
5. ルート上を自動的に移動する k. マップの下にあるこれらのボタンを使うと、ルートにそって、
地図上、航空写真上をまるで歩いているように移動することができます。実際の時間を圧縮していますので、休憩時や見物時は止まり、せっせと歩いている時にはどんどん進みます。
マップのサイズを 3 h.の方法で
スライダーボタンの上から4番目あたりにセットしたあと、右端の「標準」の▼を押して、「やや速く」にセットし、「巻き戻し」を押してください。地図がスタート地点に移動します。そこで 「トラック再生」 をクリックすると動き始めます。
6. ルート上を移動しながら写真や説明を見る l. 途中のマーカーの写真や説明を見る時には、いったん「停止」を押して動きを止めてから、マーカーをクリックしてください。 位置の調整は、地図上にマウスを置いて、クリックしたまま、任意の方向にドラッグしてください。  「トラック再生」をクリックすれば、引き続きその後が再生されます
7. ルートの標高や起伏を見る m. ルートマップの画像の下に、歩いた区間のアップダウウンを図示したプロフィール図が出ています。 マップの画面の右端にあるスクロールバーを使って下に移動すると出てきます
8. GPSデータを見る n. GPSデータを利用した区間(中山道では その7 坂本宿以降) では、プロフィール図の下にGPSデータの計算結果が出ます。 小さい区切りごとの平均歩行速度高度差、勾配などがまとめられています
9. ルートマップを終了する o. マップを終了するときは、右上の×を押して下さい
10. おことわり p. Googlemap を起動させるため、クリックした後、画面が出るのに少々時間がかかりますが、お待ち下さい
q. GPS受信機による歩行軌跡データを利用したルートマップでは(中山道の場合、その7 沓掛宿以降)では、実際に歩いた軌跡でルートが示されるため、わき道にそれたり、追加したコースなどが表示されることがあります。 間違えた道も、そのまま表示されます。 ご容赦下さい。 なお、間違えた場所では、マーカーのクリックで出る説明に、正しいルートを説明しているところもあります。 また、GPS受信機の位置精度は数メートルですが、トンネル内や建物内など、衛星電波を捉えにくいところや、メモリー・バッテリー節約のためのデータ採取間隔調整、データ処理の際のデータ間引き処理などの影響により、拡大表示したときには、道路からはずれていたり、飛んでいるなど、実際のルートを正確に表示できていない場合もあります。なお、2007年12月のGPS受信機のグレードアップ(中山道その11以降)および、2008年4月以降(中山道その14以降)では、ソフトのバージョンアップのおかげで、ノイズが減り、精度が向上しました
r. 中山道の その1 日本橋から その6 沓掛までは、GPSを利用せずに、デジタル地図上に手入力した歩行ルートデータを変換して使用しました。 歩いた道筋としては、ほぼ正確であると思います
11. 使用したソフトなど s. 本ルートマップは、Google社の Googlemap を利用していますが、Googlemap にルートやポイントを設定し、写真を組み合せるためには、「カシミール3D」(フリーソフト)と、「轍(わだち)」(フリーソフト)を利用させていただきました。 GPS受信機(Garmin社製 LEGEND HCx) による軌跡データもカシミール3Dで処理しました
t. 「カシミール3D」に関する参考書(杉村智彦:カシミール3D GPS応用編、実業之日本社など)と、「轍(わだち)」のWEBページ (サイクル紀行:Google Maps API 自動生成ツール『轍 Wadachi』 から、こうしたルートマップづくりの方法を取得できます