赤城山のレンゲつつじ

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6月14,15,16日に仲間達と群馬県の旅行を楽しみました。
ずっと昔、大学のクラブが赤城山大沼湖畔で夏季合宿してから生涯の友となった仲間ゆえ、その原点を訪ねたい、そして梅雨空ではあるがレンゲつつじの美しい季節にしよう、と早くから決めていました。 もちろん、温泉とお酒を楽しむことも大きな目的ですが。
分乗して東北道から日光宇都宮道路を経て足尾に入り、足尾銅山跡を見学してから東村の富弘美術館を訪ねました。 ここも当初から計画していたところです。 みんな、美しい絵と文章と心に強い感動を覚えました。
雨の上がった美術館の庭では、穏やかな草木胡と、それを見下ろすヤマボウシが満開で、我々の気持ちをやわらげてくれました。
意外に山深かった赤城温泉に着いて露天風呂と酒とおしゃべり。 女性が選んだ花柄の浴衣は年令を勘違いするほど素敵でした。 男性用は、大中小だけでした。
翌日は、急坂にエンジンをうならせて小沼へ。 湖畔には期待のレンゲつつじがきれいに咲いて、大喜びでフィルムを「浪費」しました。 後に感動的な景色が沢山控えているのも知らずに。 登坂中から出ていた霧が広がって、大沼ではまさに五里霧中。 目指す昔の合宿所も全く見えません。 もっとも、お店で聞くとどうやらその施設はもうないらしいのですが。 大沼の近くの覚満渕を散歩。 この湿地帯に豪華に咲くレンゲつつじの舞台装置としての霧の面白さに驚愕しました。 幻想的な絵に溶け込むような気分です。 
ここで大満足して先を急ぐと、突然真っ赤なじゅうたんが眼前に現れました。 霧の晴れた谷あいや原が、ややオレンジがかった赤に染まっています。 あわてて車をとめました。  これは見事。 草をはむ牛もいます。 レンゲつつじの名所、白樺牧場でした。 脚立を立てたプロやアマチュアのカメラマンも多数。 やがて、霧が流れてきてつつじの原を神秘的な風景に変えてゆきます。 カメラマンはこの一瞬を待っていたようです。 フィルムの残りはわずか。 メモリーカードの画像をあわてて選別して消去しながら夢中で撮影しました。 しかし、あっという間に何も見えなくなり、シャッターチャンスはほんの一瞬でした。
 山を下りる道は数メートル先しか見えない濃霧でした。
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興奮を胸に、うまいソバを腹に収めて赤城山を下りました。 東京へ帰るグループともう一泊するグループに別れ、もう一泊組みは四万温泉へ。 群馬の名湯は多いのですが、まだ行ったことのなかったこの湯を望んで選んだものです。 気持ちの良い”立派な”露天風呂を楽しみ、やり手の女将の紙芝居に感心し、上州太鼓とお酒に酔いながら、またおしゃべりです。
最左は四万温泉山口バス停付近
左は四万温泉・日向見薬師堂
右は露天風呂ではなく、四万川の甌穴
(オウケツ 6月13日号参照下さい

レンゲつつじにもう一度会いたくて、帰りは榛名山・伊香保温泉ルートに変更。 本当に咲いているの? と半信半疑。 しかし本当に咲いていました。 しかも、また霧の中です。 レンゲつつじは霧深いところを好んで咲く花なのでしょう。 きっと。
ながーいお付き合いの仲間同士で、みずみずしいレンゲつつじ群を心から楽しむことが出来て幸せな旅でした。 仲間の皆さんありがとう。 また来年

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